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映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地北海道青森
山田洋次監督映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』15作目（1975年＝昭和50年）のロケ地
ロケ地説明のため映像には映画タイトルを入れています。俳優の敬称略。
＜参考：
男はつらいよ覚え書きノート 寅次郎相合い傘
＞
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
苫小牧市美沢
パパ（船越英二）と寅さんとリリー（浅丘ルリ子）が札幌大通り公園で万年筆のバイをした後、
3人が田舎道を馬車に乗る。
馬車ロケ地は「男はつらいよ覚え書きノート」管理人吉川孝昭様からロケ地探査依頼をいただき探査しました。
（過去未発表ロケ地）
馬車の進行方向左に建物が見える。
寅さん「素人はこわいね」
パパ「汗びっしょりだったんです」
←
【進行方向】
パパ（船越英二）の後ろの山の上に何か構造物があるように見える。
左右の山の稜線から安平町早来富岡付近であることが判り、詳細位置を昭和50年航空写真で照合しました。
ロケ地は苫小牧市美沢の農道。風景は安平町早来富岡の現：社台コーポレーション早来ファーム方向。
（写真は2015年9月28日撮影）
JR千歳線の東側で、苫小牧市美沢と安平町早来富岡の境界付近。
パパ（船越英二）の後ろの山がコロイ山で、構造物はコロイ山にある電波塔と判明。（2015年8月14日掲載）
◆
即刻、撮影位置の南にある苫小牧市美沢の溝口牧場さんに電話でお聞きしたところ、
ロケ時に船越英二さんが溝口牧場さんで着替えをされたそうです。
また白馬と馬車は、早来富岡の牧場（当時の正式名称不明）所有のものを調達されたらしいです。
「当時は砂利道だったんですよ」と溝口牧場さん、40年前の記憶は新鮮だ。
（馬車ロケ地特定に至るまでの日数：約2日間）
◆
＜男はつらいよ覚え書きノート吉川孝昭様2015年8月18日取材＞
＜
男はつらいよ寅次郎相合い傘 溝口牧場さんにてインタビュー
＞
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
函館市末広町
寅さんとパパ（船越英二）が青森から函館に青函連絡船で渡り、末広町でお金の心配をする寅さん。
（訪問日2019年10月6日7時撮影）
パパ「駅のベンチで寝ればいいじゃないですか、ロマンチックですよ」
寅さん「パパだけロマンチックにしなさいよ」
その後、函館の屋台でリリー（浅丘ルリ子）と再会。
（函館山からの夜景：訪問日2001年9月25日撮影）
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
長万部町豊津
寅さんとリリー（浅丘ルリ子）とパパ（船越英二）の3人が函館本線で北上。
寅さん「笑ってやんの」でパパが笑っているところに
リリー「おなかすいた」寅さん「長万部でカニでも食うか」の場面。
列車車内から見える映像は、長万部町豊津付近で、黒岩駅と北豊津駅の間。（2015年8月15日掲載）
この場面直後に、列車の警笛と踏切の遮断機の音が聞こえる。
リリー「カニ、いいわね〜」と同時に踏切通過。建物周囲の牧草地と樹木も一致している。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市蘭島海岸
3人が夕陽の海岸でたわむれる。
（訪問日2015年9月28日5時35分撮影）
翌朝、蘭島駅に宿泊したところから推測すると蘭島海岸にいたことになると思う。
当時、波消しブロックがない。砂浜が少し出ていた部分はここ。
撮影当時の日没方位は300度くらいで西北西。蘭島海岸から余市町シリバ岬方向の風景。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市蘭島駅
寅さんとリリー（浅丘ルリ子）とパパ（船越英二）の3人が宿泊した小樽市の函館本線蘭島駅。
（訪問日2015年9月28日5時28分撮影）
塩谷駅ではありません。（2015年8月14日掲載）
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市色内：小樽運河北浜橋
パパ「小樽、ここが小樽か、寅さん、僕が30年間夢に見た街です」
（訪問日2015年9月28日撮影）
小樽運河の小樽市色内3丁目にある北浜橋。竜宮橋ではありません。
◆
『男はつらいよ噂の寅次郎』22作目（1978年＝昭和53年放映）で終盤、早苗（大原麗子）が小樽に嫁ぎ
ハガキが読まれて映し出されている小樽運河が竜宮橋から撮影されている。
角度が少し違いましたが小樽運河の竜宮橋から北浜橋方向を撮影。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市相生町：水天宮
列車と小樽の街が見える。
画面中央に函館本線、列車の先が小樽駅。画面中央に稲穂小学校の建物が見える。
昭和51年航空写真で照合すると、撮影ポイントは小樽市相生町の水天宮と推測できる。
一番手前の右の煙突のような構造物は水天宮社務所の煙突と思われる。（2015年8月21日掲載）
水天宮周辺で、パパ（船越英二）が初恋の人の家を探すロケがなされている。
＜参考：
男はつらいよ覚え書きノート 寅次郎相合い傘
＞
パパ（船越英二）が小樽の主婦（村上記代）に堀田さんの家を尋ねた場所は
水天宮に通じる小樽聖公会前の階段。
（訪問日2015年9月28日撮影）
小樽の主婦「堀田さんならもう引越しましたよ。緑町のほうで喫茶店やってらっしゃいますよ。
確かポケットって言ったかしら」実に正確なセリフだ。
左の坂が3人が最初に登ってきた道。
（右写真は2015年9月28日6時33分撮影）水天宮から小樽港。つい先ほど下船した新日本海フェリーゆうかり。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市緑：軽食喫茶ポケット
初恋の人こと堀田信子（岩崎加根子）の軽食喫茶ポケットは小樽市緑1−5−5に実在した。
現在は小樽緑町郵便局隣の高橋写真店さんになっている。隣の山下治療院さんは今も外壁が当時のままである。
（訪問日2015年9月28日撮影、10月5日掲載）
（2015年9月28日取材、ご近所の方の証言によれば、喫茶ポケットのドアは現在の高橋写真店さんのドア）
だが、店内はセット撮影と思われる。映像の店内から見た道路対面の屋根が赤いが、実際は赤ではなかった。
コーヒーを一口飲み、パパ「お金ここに置きます」とあわててカバンを忘れて店を出る。
寅さんと待ち合せた波止場方向と逆方向（原田歯科医院さんの方向）に歩き出す。
ロケだからどう撮影されてもいいんだが、パパのあわてる姿が演出されたんだろうか？
「謙次郎さん、駅ならこっちよ」ってもう一度振り向かせたい。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
小樽市港町：第3号埠頭
寅さんと待ち合せた波止場。
現在の観光船乗場。（訪問日2015年9月28日撮影）
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
恵山町日ノ浜（現：函館市）
終盤、寅さんが海岸にいるとキャバレーの御一行バスが慰安旅行に来る。
現在の函館恵山病院の南側で小川が海に流れ出ている付近。
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
青森市安方：善知鳥（うとう）神社
寅さんがバイをしていた青森市安方の
善知鳥神社
。
（写真は2017年10月3日撮影、10月6日掲載）
映画『男はつらいよ寅次郎相合い傘』ロケ地/
青森市安方
寅さんが青森港の船を見ながら宿へ。
ここは青森ベイブリッジができて変貌してしまったのだが、川崎商店さんのお母さんによれば
旅館は左写真の場所（現：駐車場？）に実在していたそうです。寅さんが川崎商店さんのお店にきて、
お酒を飲んでるシーンが撮影されたらしいです。
撮影されていればカットになって、セット撮影（宿屋シーン）に差し替えられたんでしょう。
（写真は2017年10月3日撮影、10月6日掲載）
当サイトはリンクフリーです。
当サイトに掲載した「男はつらいよ寅次郎相合い傘」ロケ地は映画場面と当時の航空写真を照合して探査しました。
ロケ地照合探査のため、場面解説に映像（「男はつらいよ寅次郎相合い傘」と明記）を使用し、
国土交通省空中写真（国土交通省航空写真と明記）を利用しました。
映像の著作権は、映画(製作・配給)会社に帰属しています。
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